放課後雀タイム

西九条カレンです

有馬記念(G1) 予想

有馬記念

12/26(日) 中山 芝2500

 

最強3歳牡馬の大将、エフフォーリアとミスグランプリホース、クロノジェネシスの最初で最後の直接対決。女王が貫禄を見せるのか。それとも、若き怪物が世代交代を示すのか。はたまた伏兵が穴を開けるのか。注目の一戦となりそうだ。

 

◎ ⑩エフフォーリア

 

二強の一角。何よりも適性が問われる中山という舞台では、稍重皐月賞での圧勝という実績があり、高速決着となった2400メートルのダービーでも、シャフリヤールとタイム差なしのダービーレコードでのゴールとしており、展開、馬場、場所を問わずに強い競馬ができる馬。

前目につけて自らレースを動かすことが出来るのも好印象。

ダービーでは、圧倒的1番人気に支持され、最内枠だったために3角4角で馬群に包まれ位置を下げてしまった事と、直線で早仕掛けしすぎてしまって勝ち馬の目標となってしまったことが敗因であり、むしろ早仕掛けしたにも関わらず上がり最速の足を使えているため着順以上の強さを見せたと言える。

秋天でのコントレイル同様、上がり最速を使えている馬に距離不安だのいうのはナンセンスであり、JCでのコントレイルのように距離延長なんのそのの競馬をしてくれるに違いない。

陣営も距離については何の心配もしていない様子であり、むしろ展開が読めない今回の有馬で、若い横山武史騎手が仕掛け所を誤らないかのほうが問題だろう。

枠も5枠10番と内過ぎず外過ぎずの妙枠。再内で馬群に包まれるダービーの再来とはならなさそうな所も良い。間違いなく絶対軸はこの馬。

 

 

〇 ⑦クロノジェネシス

 

二強のもう一頭。このレースが引退レースとなる。エフフォーリアを本命にする以上、どうしても消したい馬だったが、絶好枠に入ってしまった。コース適性という面では、昨年の勝ち馬ということからも申し分ないものがあり、こうなると消す理由が無いというのが実情。仕上がりがイマイチなのが気になるが、ドバイ帰りの宝塚前よりは良いらしく、その宝塚では、ユニコーンライオンが逃げ粘るような前残りの展開にも関わらず豪快に差し切っての快勝であり、やはり適性のあるコースでは無類の強さであることを示した感じ。今回も、充分勝ち負け以上に持っていけるだろう。

 

 

前残りの展開になった場合

▲ ⑯タイトルホルダー

 

今年の菊花賞馬。エフフォーリア、クロノジェネシスから少し離れての3番人気になりそうな強い馬だったが、最悪の枠に入ってしまった事で人気を下げてしまった。ただ、むしろこの枠に入ったことでオッズが上がるなら狙い目かと。8枠は過去10年ではシュヴァルグランしか馬券に絡んでいない、正に呪いの枠。16番は一頭も馬券に絡んでいない。ただ、その年の菊花賞馬は過去10年3-0-2-0と複勝率100%。菊の冠の重さか、8枠の呪いか、どちらが強いのだろうか。

パンサラッサが大逃げを図る以上、離れた2番手追走がこの馬のベストポジション、上手くそこにつけられれば。大外枠なので出遅れて内に包まれることも無く、内に後ろからの馬が多いこともスムーズに前に付けられそうで好印象。坂のある阪神での菊花賞での大差勝ちも、相当なスタミナを感じさせる。多少のロスは問題にしないのでは無いか。

 

△ ⑥ウインキートス

外枠に入れば即消しだったが、内枠の丹内なら消せないか。中山での実績もあり、先行力もある馬。人馬ともに得意としている舞台であり、前走エリ女の負けは度外視して良さそう。展開が向けば、現実的に穴を開ける可能性が十二分にある馬ではある。

 

× ⑤ディープボンド

今年の春天2着馬、阪神大賞典勝ち馬。スタミナの多さはお墨付き。前走は凱旋門賞ながら、早々に追うのをやめたこの馬はクロノジェネシスほどの疲れはないはず。先行してジリジリスタミナ勝負に持ち込めば、メンバー中随一の持久力で粘り勝ちも狙える。

 

✓ ②パンサラッサ

矢作先生が大逃げ宣言をしている、令和のツインターボ枠。大逃げをしてから連勝しており、勝ち方も圧倒的であることから、本格化している可能性はある。どうせ沈むと思われて放置されそうであるからこそ、もしスタミナがもてば怖い一頭。

 

差しが届いた場合

▲ ⑬アカイイト

たぶん買うのは前回が正解だったんだろうなぁ…と思いつつも切れない一頭。エリ女の勝ち方はおよそフロックとは言えない勝ち方。有馬記念では7枠の上がりが早い馬の後方一気はかなり決まる傾向にあり、まさにこの馬にとってこの枠は運命の赤い糸で結ばれたような絶好枠。過去の中山での2戦でも一応掲示板は外しておらず、ノリさん、三浦どちらでも上がり最速を出している。ガシガシ追える幸騎手の騎乗には期待したい。距離が持つのかの不安は確かにあるため、ハマり待ちのきらいはあるし、買ってこない未来も普通に見えるが、この上がりの速さを見ると切れないか。

 

△ ⑨ステラヴェローチェ

二強以外の人気馬の中では買い要素が多すぎて逆に罠感が満載の馬だが、能力は本物。その年の皐月賞上位馬が好走する有馬記念において、皐月賞3着のこの馬は軽視できない。菊花賞では、極悪不良馬場の神戸新聞杯を使って来たほかの馬が軒並み惨敗している中、4着に好走。メンバーレベルに疑いのあるレースではあったが、あのコンディション不良にあってのあの追い込みを見ると相当な強さを感じざるを得ない。スタミナ面でも問題ないことから、むしろエフフォーリアよりもこの有馬では買い要素があるが、どうか…

 

× ⑭アサマノイタズラ

買い要素としては⑬アカイイトと同様。ダノンザキッドと衝突した影響で惨敗した皐月賞は参考外とし、中山実績は充分。セントライト記念では、次のチャレンジCを圧勝したソーヴァリアントを下しており、展開が向けば豪脚を活かし充分馬券内に差し届く可能性を秘めている。菊花賞では位置取りが後ろすぎたことが敗因。位置取りさえ気をつけてもらえれば。

 

 

買い目は当日の馬場の様子などを参考に考える予定。個人的に、穴馬の中では①ペルシアンナイトも少しだけ気になっている。とはいえ、内枠の差し馬は中山ではあまりよろしくない。年齢的にも厳しいデータが揃っている。過度な期待は禁物か…