放課後雀タイム

西九条カレンです

宝塚記念 出走予定各馬紹介(五月末時点)

6/26 阪神競馬場 芝2200 宝塚記念

 

正面スタンド前後方からスタートし、内回りコースを一周する。

過去10年のデータから、以下のようなレースであると分析できる。

 

・大外枠は不利ではない

過去10年で大外8枠の馬は7-0-2-13と圧倒的。勝率、連帯率、複勝率いずれでも群を抜いている。 

大荒れになった2015年のラブリーデイ(6人気)や、キタサンブラックドゥラメンテを下した2016年のマリアライト(8人気)のように、穴目の馬であってもこの枠に入れば激走することがある。ただ、この二頭を除けば、残りの勝った五頭は全て3人気以内。「有力馬なら大外にいっても嫌う必要はない」くらいに考えておくくらいが丁度いいのかも。

スタートから初角までの距離が大変長いので、大外枠であることにそれほどデメリットがないのかもしれない(特にスタミナがギリギリの逃げ馬以外は)。この点は、有馬記念とは対照的だ。

8枠の成績が良すぎるため、他の枠の成績はどれも似たり寄ったりだが、1枠の成績は0-2-3-10と良い。昨年も7人気のユニコーンライオンが逃げ粘っての二着と好走。後述するようにこのレースは前有利になる傾向がある。1枠に逃げの穴馬が入ったら面白いかもしれない。

 

・関西の五歳を狙うべし

関西馬が8-7-10-87、関東馬が2-2-0-25と関西馬が断然。大阪杯と同様に、美浦ではなく、栗東の馬を狙うのがセオリー。ちなみに、勝った美浦の馬はサトノクラウンマリアライト(8枠)で、二着にきた美浦の馬はドゥラメンテ(前年の二冠馬)とゴールドアクター(前年有馬記念三着、その前の年の有馬記念一着)。実績が抜けた馬か、断然の8枠に入るかしないと好走は難しい。

また、年齢では五歳が7-5-4-36と断然。四歳も3-1-6-29と悪くはないが、勝率では見劣りする。四歳で勝った馬は、オルフェーヴル(前年の三冠馬で、有馬記念も勝利)、ゴールドシップ(前年の二冠馬で、有馬記念も勝利)、クロノジェネシス(前年の秋華賞馬、この後有馬記念宝塚記念を勝つ)。ちなみに、六歳以上の成績は絶望的。馬券的には、無条件で切りでもいいくらい。

 

・逃げ、先行が強い

逃げ馬は0-2-2-6と複勝率は高い。先行は7-3-3-27と圧倒的。阪神内回りは前残りしやすい傾向があるが、このレースも御多分にもれずそのデータにあてはまる模様。前目で競馬をして好走してきた実績がある馬を選ぶべき。

 

以下、上位人気になりそうな出走予定馬紹介と簡単な予想

 

◎ エフフォーリア 牡4 8戦6勝(6-1-0-1) 美浦 先行

距離◎ 年齢〇 コース× 脚質◎

 

前走大阪杯は九着と惨敗。敗因は明らかに調整不足。今回は、前回の失敗を活かし、陣営が一丸となって調整方法などを一新している模様。血統的にも厩舎的にも阪神コースは相性が悪いが、なんとか年度代表馬の意地を見せてほしい。

有馬記念の好走馬は宝塚記念でも走る傾向がある。あがりがかかるタフな展開という、いかにもディープボンド向きの展開の中、内から抜けてきた同馬を外からねじ伏せたエフフォーリアの強さは本物。

逃げ、先行が強い宝塚記念だが、今回は逃げ馬が多く、前が潰しあうような展開になることが予想される。先団馬群にとりついて、好位抜け出しを狙う走り方はこの馬の十八番だったはず。

馬場も多少渋るくらいまでなら問題ない。元来先行押切の競馬が得意な馬。行く気さえ戻ってくれたら。

 

 

▲ タイトルホルダー 牡4 11戦5勝(5-2-0-4) 美浦 逃げ

距離〇 年齢〇 コース〇 脚質〇

 

阪神3200mで行われた前走天皇賞・春は、二着のディープボンドに7馬身差の圧勝。同3000mで行われた菊花賞でも5馬身差をつけての大楽勝で、まさに阪神コースの鬼。今回も得意なコースで春全勝を狙う。懸念材料は同型の逃げ馬、パンサラッサの存在。タイトルホルダーは、初角でハナをとれている時は5戦5勝と無類の強さを誇るが、フタをされて番手からの競馬になるとこの馬の持ち味が活かしきれない。エフフォーリア相手に3戦3敗(皐月賞東京優駿有馬記念)なのも、最初にハナをとれない負けパターンにはまったから。今回は、有馬記念の時と同様に、パンサラッサにハナを奪われる可能性が高い。冬を超えてまたひとつスタミナを増した感もある馬。仮にハナがとれなくとも、3角あたりでまくりにいく、みたいな工夫ができれば…

 

 

〇 ディープボンド 牡5 17戦5勝 (5-4-1-7) 栗東 先行

距離〇 年齢◎ コース◎ 脚質◎

 

昨年に続き今年も、菊花賞馬に屈し春天二着に甘んじる事になったシルバーコレクター有馬記念でも、外から急襲してきたエフフォーリアを最後差し返そうとするも、再び差を広げられ二着。この馬も、阪神コースでは一度も連帯を外していない阪神の鬼。今回、エフフォーリア、タイトルホルダーともに不安材料がある中、G1制覇の最大のチャンスがやってきた。栗東、五歳馬、先行馬、阪神も得意。逃げ馬がつぶしあう中、先団馬群から出し抜く事ができるか。

 

 

パンサラッサ 牡5 20戦6勝 6-4-0-10  栗東 逃げ

距離△ 年齢◎ コース〇 脚質〇

 

前走ドバイターフでは世界を相手に圧巻の逃亡劇を披露し、前年覇者ロードノースと冠を分け合う同着の一着。見事世界のパンサラッサとなった。距離的には2200は長いが、昨年もレイパパレが三着に粘ったレース。勝ち切るイメージは湧かないが、着内までなら。調教師曰く、「遠征のほうが馬が走る気を起こす」というのが気がかり。

 

 

△ ポタジェ 牡5 15戦6勝 6-4-2-3 栗東 先行 

距離〇 年齢◎ コース◎ 脚質◎

 

前走大阪杯では8人気ながら大仕事を果たし、晴れてG1馬の仲間入りを果たした。2000より長い距離を走ったことがないくらいしか気がかりがない。

 

 

デアリングタクト 牝5 9戦5勝 5-1-2-1 栗東 差し

距離◎ 年齢◎ コース◎ 脚質△

 

繋靭帯炎明け、一年ぶりに挑んだ前走VMでは、明らかに叩きのゆるゆる仕上げで、伸びない内を通って六着と健闘。抜けたソダシには0.5秒差つけられたものの、タイム差なしの団子だった二着から五着の四頭には0.2秒差とそれほど悪い内容ではなかった。もともとマイルはやや短い馬。今回、得意の中距離に戻ってきた。仕上がり次第では一発があってもなんら不思議ではない。無敗の三冠牝馬の底力、見せられるか。

 

 

アリーヴォ 牡4 11戦5勝 5-1-3-2 栗東 差し

距離〇 年齢〇 コース◎ 脚質△

 

前走大阪杯では、掲示板内の他の四頭がもれなく中団より前で競馬をしていた中、一頭だけ後方から猛烈な脚で追い上げあわやの三着。前残りの大阪杯であった事を考えるとかなり強い競馬だった。内容的には距離延長も向きそう。前走よりも前にいる馬が強くなり、どこまでその末脚が通用するか。鞍上はおそらく武豊。今年絶好調のレジェンドのエスコートで、グランプリホースの夢を掴めるか。

 

 

 

今のところこんな感じで考えてます